エスプレッソの飲み方
すぎた珈琲(@sugitacoffee)焙煎士が書くコーヒー専門サイトへようこそ。
私がエスプレッソを初めて飲んだのは、焙煎の仕事を習い始めたばかりの頃なので、20年くらい前だと思います。
その頃はスタバも日本に上陸したばかりで、エスプレッソという飲み物は殆ど知られていなかったと記憶しています。
最近は、若者を中心にエスプレッソメニューが広がりを見せて徐々に市民権を得ているようです。
今回はそんなエスプレッソに焦点を当てて書いていきたいと思います。( ^^) _旦~~
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エスプレッソ・ニッガなんじゃこれ?
エスプレッソを初めて飲んだのは、会社の厨房で社長にモカエキスプレスで淹れてもらったのが初めてでした。
(下動画:モカエキスプレス)
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社長は抽出されたエキスに、6杯お砂糖をドバドバと入れ、更にコーヒーフレッシュを3個ほどぶち込んで、「本場ではこうして飲むんだよハハハ」と言って勧めてきました。
何しろ初めて飲むエスプレッソです、何も知らない私は感心しながらそれをススッテ、内心「ニッガ、なんじゃこれー、もう二度と飲まんし・・・」とつぶやきながら、そこにある砂糖漬けの珈琲も、勧められるがままに食べました。
今思えば、社長のエスプレッソの飲み方は、それほど的外れな物とは言えず、本場イタリアでも概ねこんな感じで飲まれている様です。(コーヒーフレッシュは使わんけど)
イタリア人に聞きまくる
疑い深い私はそれ以降イタリア人に会うたびに、彼らがどんな風にエスプレッソを飲んでいるか聞きまくりました。
すると以下のような事が分りました。
①イタリアの各家庭にはモカエキスプレスがある
②イタリア男子はエスプレッソに砂糖をドバドバ入れる
③イタリア女性はエスプレッソにミルクも入れて飲む
概ね上記が当てはまる様です。
またイタリア国内では空港はもとより、どこへ行ってもすぐにエスプレッソが飲めるバールがあり、一日中色んなエスプレッソが飲める事もわかりました。
ただ、その際は家庭用のモカエキスプレスではなく、業務用のエスプレッソマシンで入れてくれます。(下動画参照)
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エスプレッソに入れるミルクはスチームして空気を含ませ、更に絵まで描いてくれる手の込みようです。(下動画参照)
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私はすっかりエスプレッソの虜になり、いつかマシンを買って美味しいカプチーノを作るんだと心に誓ったものです。
エスプレッソの起源
近代的なエスプレッソマシンが概ね完成したのは100年くらい前です。
ただ、こういったチョビットだけの濃厚珈琲を、デミタスカップで飲むスタイルは200年くらい前の大陸封鎖時代に考案されます。(下写真参照)
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その当時、ナポレオン・ボナパルトが大陸を制覇していました。
そして、イギリスに経済制裁を加えるためにヨーロッパ大陸を鎖国してしまったのです。
そのあおりを食らって珈琲豆も手に入りにくくなり、苦肉の策として
珈琲豆を細かく砕いて絞り出し、少量のエキスに砂糖を加えて飲む
エスプレッソの原型が出来たわけです。
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エスプレッソの飲み方
エスプレッソの飲み方ですが、大方のイタリア男子はエスプレッソにお砂糖を数杯入れてあまり混ぜないで飲み、残った砂糖とエスプレッソを混ぜてスイーツのような感じですくって食べます。
一方女性は、エスプレッソにスチームドミルクを入れて飲むことが多いようです。
アメリカ人はエスプレッソをカプチーノにする事を好みますが、アメリカンのようにエスプレッソにお湯を入れて、アメリカーノとして飲むことも多いです。
(下記事参照)
イタリア人からしたら、アメリカのようにミルクを加えたり、お湯で薄める飲み方は軟弱に映るらしいです。(/・ω・)/
同じエスプレッソでも、イタリア仕様とアメリカ仕様ではかなり様相が違います。
日本にエスプレッソが伝わったのは、アメリカのスターバックス経由だったので、日本のスタイルはどっちかと言うとアメリカンスタイルです。
日本のエスプレッソの飲み方は、アレンジ珈琲としてのエスプレッソなので、スイーツ感覚のドリンクになります。
イタリアの硬派なエスプレッソのスタイルとは真逆です。(/・ω・)/
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まとめ
当初私はエスプレッソを志向していたのですが、日本のスタイルにはエスプレッソが合わないことが分かりやめました。
アメリカ風のアレンジエスプレッソというスタイル。
イタリア風の硬派なエスプレッソスタイル。
日本風のクリアーなドリップ珈琲スタイル。
珈琲って色々あって楽しいですね。(=゚ω゚)ノ
最後まで読んで下さりありがとうございました。<m(_ _)m>
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