ブラックコーヒーは日本人好み?
すぎた珈琲(@sugitacoffee)焙煎士が書くコーヒー専門サイトへようこそ。
平群・道の駅でホット珈琲を販売していて、ドリップしながらお客様に必ずする質問があります。
それは、
お砂糖・ミルク入れます?それともブラックにします?
です。
ザックリ統計と取ると
- お砂糖を入れる人:10%
- ミルクを入れる人:25%
- 両方入れる人 :25%
- ブラック珈琲の人:40%
くらいの割合で圧倒的にブラック珈琲の人が多いです。
実は珈琲をブラックで飲むのは日本人くらいです。
日本以外では珈琲に何らかの物、お砂糖・ミルク・香料を入れるのが一般的です。
ブラックとかアメリカンを好んで飲むのは日本人くらいです。(アメリカンに関しては下記事参照)
今回は、そんなブラックコーヒー好きの、日本の習慣に関して書いて行きたいと思います。 ^^) _旦~~
海外でブラック珈琲が無い訳
幼少のころからブラック珈琲を飲んでいた私としては、なんで海外ではブラック珈琲が少ないんだろう?と素朴な疑問がわきます。
大半の日本人にとっては、コーヒー = ブラック、なわけで、
ブラックで当たり前じゃん、砂糖とかミルク入れるの邪道じゃけ
ってな具合です。(=゚ω゚)ノ
実は、海外でブラック珈琲が無いのはお水の硬度が関係しています。
ミネラルウォーターを飲まれている方なら、耳に挟んだことがあると思いますが、お水には何らかのミネラルが含まれています。
そのミネラル分ですが、沢山含まれていると硬度が高いと言い、ミネラルが少ないと軟水になります。(水に関しては下ブログ参照・1万字以上あります)
日本の水道水は全部軟水・海外では硬水か塩水
という事で、お水の質が珈琲文化に強く影響しているのです。
私はサイパンに長く滞在していたのですが、水道水から出てくる水は塩水でしたw
もろに海の水が出て来るわけではありませんが、浄水場でろ過できなかった塩分がかなり混じっていました。
もちろん飲むことは出来ません。
精々顔を洗ったり、シャワーで使ったりするのが関の山です。
海外では飲料水はスーパーなどで買う物で、飲める水が蛇口からジャンジャカ出てくるのは世界広しと言えども日本くらいです。( *´艸`)
しかも、海外で販売されている水は、ドリップに使えない炭酸水がほとんどです。
硬度が高いお水は、炭酸水にしないと飲めません。
そんな訳で、純粋な水が手に入りにくい海外では、コーヒーを水やお湯で割るのでなく、ミルクで割るのが一般的になったわけです。
(珈琲はミルクで割るのが海外流)
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国内でブラック珈琲の文化が発達したのは、どこにでもあふれている軟水が要因だったのです。
ブラック珈琲は痩せる?
ブラック珈琲を好んで飲まれる方は大抵、健康に良いかどうか気にされています。
珈琲の主成分は、ポリフェノール・カフェイン・トリゴネリンなので、カロリー・糖質オフで太る要素はありません。(痩せる事に関しては下記事参照)
そんな訳で、ダイエットに珈琲を飲むことはとても効果的です。
ただ、質の良い珈琲を飲まないと、逆に胃腸を壊すのでご注意ください。
ブラック珈琲に適してる水
最後にブラック珈琲に適している水や、珈琲豆の事を解説して終わりにしたいと思います。
実は、同じ日本国内でも関東と関西ではお水の硬度が若干違います。
同じ軟水ですが、ミネラル分は関西で50mg/ℓ、関東では80mg/ℓです。
微妙な差に思えますが、硬度の影響で関東と関西では人気の珈琲豆が違ってきます。
当初私は関東で珈琲豆屋をしていたのですが、関東で良く売れる豆は、コロンビア・ブラジル・キリマンジャロでした。
一方関西に移ってからは、エチオピア・コスタリカ・ケニア・マンデリンでした。
ここからは私の推論ですが、
弱硬水の関東ではマイルド・ライト系の珈琲が適している
軟水の関西ではフルーツ系・酸味系・苦み系が適している
と思われます。
これは、コーヒーはミネラル分に反応して渋みや苦みが増すことが原因と思われます。
つまり、硬度の高い関東で珈琲を入れると若干苦みや渋みが増すので、渋みを打ち消すコロンビアや、苦みが出にくいブラジルが好まれるのです。
一方、軟水の関西ではコーヒーの味が素直にでるので、微妙な味のフルーティーな珈琲や酸味・苦みが素直に出る珈琲が好まれるのです。
(珈琲の入れ方は水の影響を強く受ける)
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まとめ
ブラック珈琲が好まれる背景や、どんな珈琲豆がブラックに適しているか、いろいろと書きました。
読者の方がどこに住まわれているか、またどんなお水を使われているか様々だとおもいます。
ですので、ブラック珈琲を飲む時は、地域に適した珈琲豆を選んだり、逆にミネラル分を調整したりして、お好みのブラック珈琲を作れば、より珈琲の世界が広がると思います。 ^^) _旦~~
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