コーヒーブログ・すぎた珈琲の千一夜物語

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コロンビアコーヒーについて

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すぎた珈琲(@sugitacoffee)焙煎士が書くコーヒー専門サイトへようこそ。

 

コロンビアコーヒーと言えばマイルドコーヒーの代名詞

 

なぜか昔からそんなイメージがあります。

 

 一体どこからこんなイメージが湧き起こってくるのだろう?

 

そのイメージは、昔見たマンダムのコマーシャルと一緒にやってくる。。。

 

 (西部の舞台がなぜかコロンビアに連動してしまう)

 

若い世代なら、マンダムではなくギャツビーになるわけだが、おじさん世代にとっては、硬派なオッさんが付けるスキンケア商品が頭に浮かぶわけだ。。。

 

そして、同時にコロンビアコーヒーのおっさん達の姿がそれに連動していく。。。

  

 
 
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これは、コロンビア社会の二面性を表しているのだろう。

 

コロンビアのおっさん達

 

コロンビアと言えば、聞こえは悪いがギャングで有名だ。

 

日本人がビジネスに行くと、警察が警護してくれる事が多い。

 

それはギャングにさらわれない様にとの配慮なわけだが、それほどにコロンビアではマフィアが幅を利かせている。

 

このギャングが硬派なおっさん達の象徴なのだろう。

 

一方農業生産者の髭おっさん。

 

純朴で働き者の象徴のようなおっさんだ。

 

コロンビアでのコーヒー生産は辛酸を極める。

 

急こう配の起伏に富んだ珈琲農園では機械化が進まず、農作業は基本的に手作業となる。

 

珈琲の入ったドンゴロスは一体100キロくらいだ。

 

私も持ったことがあるが、んなもん一人じゃ持ち上がりましぇん。

 

しかし、コロンビアのおっさんたちは、それを一人で背負って、ドカドカとトラックへ、そして船へと積んでいく。

 

そんな力持ちで静かな肉体労働者という真面目な一面。

 

それがもう一つのコロンビアおっさんの象徴となる。

 

 (コロンビア農園の現場)

  

今回はそんなおっさんの幼少の記憶を手繰り寄せながら、コロンビアマイルドの誕生秘話に迫って行きたいと思います。(/・ω・)/

 

コロンビアマイルドの誕生

 

マイルドコーヒーってなんじゃろな?と調べてみると、いろいろ分ってきます。

 

まず、コロンビアマイルドというのは、国際コーヒー機構で取引されている最上級のクラス珈琲豆の意味です。

 

味の事ではなかったのですね。

 

ブラジルの安価なものと区別するために作られたもので、アメリカに輸出するための激安珈琲と区別するために、ヨーロッパの消費者向けに高品質珈琲豆を提供するために作られたコーヒー豆だったわけです。

 

コロンビアは最初から高品質珈琲豆の生産に傾注していたわけです。

 

(組写真をご覧ください)

 
 
 
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日本には一番良い珈琲が入ってくる

 

で、なんで日本にコロンビア・マイルドなる言葉が定着したのか?です。

 

それは、

日本には世界各国の最高級珈琲豆が最優先で輸出されるため

です。

 

コロンビア・マイルドっていう商品規格は、コロンビアの珈琲豆だけを指すのではなく、タンザニアやケニアで採られた珈琲も最上級クラスの珈琲にはコロンビア・マイルドと命名しました。

 

その他の規格では、コロンビア・スプレモ(スプレモは最上級という意味)やエメラルドマウンテンと言うのも、すべて最上級クラスの珈琲豆という意味になります。

 

規格団体が違うだけで、

コロンビア・マイルド

コロンビア・スプレモ

エメラルド・マウンテン

は全部同じような意味で使われているってことです。

 
 
 
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エメラルドマウンテンの事

 

 エメラルドマウンテンという珈琲を、私が初めて見たのは約13年前です。

 

当初からコロンビアの高品質珈琲という事で売っていたのですが、その当時から2018年現在まで、エメラルドマウンテンキャンペーンが続いていますね。

 

多分コロンビアの生産者団体と、日本のコーヒー会社が手を組んで日本社会に浸透させようとしているんでしょうね。

 

その昔、わたしの記憶に根付いてしまった、”コロンビア・マイルド”、と同じことがメディアを使ってされているわけです。

 

なるほど、書いていてやっとわかりました。

 

メディアの刷り込みが私の中のコロンビア・マイルドの正体だったわけですねw

 

 
 
 
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コロンビアコーヒーの品種

 

コロンビアで作付けされている品種はカツーラと言う品種と、コロンビア種というロブスタ種が混じった品種が主です。

 

コロンビアコーヒー独特の一種の渋みは、この若干混じったロブスタ種の影響です。

 

完全に品種によって区画分されている、スペシャルティ珈琲の現場ではカツーラだけの物も入手できますが、大抵はゴッタマゼにされるので、全般的にロブスタの影響が出ます。

 

これがコロンビアコーヒーの特徴である、渋みや苦みの要因になるわけです。

 

 シエラ・ネバダ山

 

コロンビアにはなぜか、スペインにもある ”シエラ・ネバダ山” があります。

 

オーガニック珈琲の産地として有名ですが、故郷のスペインにある山、シエラ・ネバダの名前をそのままコロンビアの山に命名したわけですね。

 

日本の富士山が全国各地にあるのと似てますね。(シエラ・ネバダはアメリカにもある)

 

コロンビアの起伏に富んだ地形は、様々な規格のコーヒーや、特徴ある産地を生み出します。

 

(組写真をご覧ください)

 
 
 
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まとめ

 

コロンビア・マイルドの起源について、いろいろと見てきました。

 

マイルドコーヒーと言うのは味の事ではなく、一種の商品規格の事だったのですね。

 

その言葉の起源は、ブラジル・サントスに代表される、安価に取引されているブラジルの珈琲と区別するために出来た、高品質珈琲豆の総称だったのです。

 

最後まで読んで下さりありがとうございました。<m(_ _)m>

 

すぎた珈琲ではコロンビア・マイルドの有機珈琲、シエラ・ネバダを販売しております。下記リンクからご購入下さい。(/・ω・)/

 

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