マンデリンコーヒーの特徴とは?
すぎた珈琲焙煎士(@sugitacoffee)が書く、コーヒー専門サイトへようこそ。
昔から、日本人が好きな珈琲は3タイプあると言われています。
モカ(エチオピア)・ブルーマウンテン・そして今日のお題目のマンデリンです。
マンデリンって、皆さんどんなイメージを持っておられるでしょうか?
多分、フレンチローストなどの深煎りで、苦くてコクのある珈琲ってな具合に、イメージされていると思います。
私自身も、この仕事を始めたきっかけは、マンデリン・トバコを飲んで、その深い味わいに感動したからです。
今回は、そんなマンデリンの魅力を皆様にお伝えできたらと思います。(^_-)-☆
マンデリンは部族の名前
マンデリンと言う名前は、今では珈琲豆の事を指すようになりましたが、もともとはマンデリンを作っていた、部族を指す名称でした。
それが地名になり、そして、そこで採られる珈琲を指してマンデリンというようになりました。
マンデリンの産地は、スマトラ島といって、インドネシアの一部です。
インドネシアは世界第一の多島国家です。
二位はフィリピン、三位は日本です。
また、人口も多く、2億人以上の人達がいます。
ただ日本と違うところは多民族国家で様々な人種や思想、宗教がまぜこぜになった国です。
単一民族、単一言語の日本と真逆ですね。
なぜマンデリンは苦いのか?
実はインドネシアは長らくオランダの植民地でした。
マンデリンも彼らが進んで作っていたわけではなく、植民地政策の一環として、強制的に労働させられていました。(もちろん今は違います)
その頃の珈琲豆の精製方法で、スマトラ式というものがありました。
コーヒー豆は果実の種なので、乾燥させないとすぐに腐ってしまいます。
その乾燥方法が独特で、普通2週間くらいかかる乾燥過程を、2,3日で終わらせてしまうのがスマトラ式乾燥法です。
急速乾燥させるので、豆は変形し、また水分保有も高く、フレンチロースト以上の焙煎にしないと飲めないので、マンデリンは苦いというイメージが出来上がったのです。
急速乾燥させると深緑色になり豆が変形します。(写真参照)
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マンデリン=ダッチコーヒー
マンデリンは宗主国オランダの重要な貿易商品でした。
スマトラ式で乾燥させたマンデリンを世界各国に輸出していたわけです。
珈琲豆を収穫した後、選別作業をします。
その時にかなりな量の欠点豆が残ります。
その欠点豆ですが、捨てるのはもったいないので、大体は現地で消費されます。
欠点豆は、そのままでは飲めた代物ではないので、インドネシアではまず、
①エイジング ⇒ ② 深煎り焙煎 ⇒ ③ダッチ珈琲にしてミルクで割る
こういった工程を加えて、現地で消費されていたわけです。
水出し珈琲の詳しい記事は下記をご覧ください。
色んな歴史的背景から、日本で流行しているダッチ珈琲が発明されたわけですね。
ただ、日本の様なクリアーな水出し珈琲をストレートで飲む文化ではなく、どっちかというと、エグイ漬け置きタイプの濃縮水出し珈琲を、ミルクで割るという飲み方です。
いわゆるカフェオレベースと言われている商品です。
水出し珈琲はミルク珈琲?
実は、水出し珈琲をストレートで飲むのは日本人くらいです。
英語で水出し珈琲はコールドブリュー珈琲と言うのですが、本来のコールドブリュー珈琲は、濃厚な珈琲エキスを取り出した後、ミルクやお砂糖を加えて飲むのが一般的です。
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この辺も、水の国、日本独特の文化が反映されていて興味深いです。
マンデリンですが、水出し珈琲にすると、とても美味しいです。
マンデリン特有の、強い個性を清浄なお水が緩和してくれるからでしょう。
下のリンクから、マンデリン水出し珈琲をお買い求めできます。
まとめ
皆さま、いかがでしたでしょうか?
マンデリンという珈琲は、とても個性の強いコーヒー豆です。
この個性的なコーヒーを美味しくいただくには、ミルクで割るか、もしくは清浄なお水で抽出するのが良いようです。
そんな訳で、水の国、日本人の好みにマッチした珈琲になったのでしょうね。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。<m(_ _)m>
当店では、二種類のマンデリンを販売しております。まず、マンデリン・トバコ。こちらはティピカ種で苦みが強く、濃厚なコクのストロング珈琲です。下記リンクからお買い求めできます。
もう一つはマンデリン・ブルボン。こちらの品種は希少なブルボン種のマンデリンです。内戦を生き残った類まれな風味の、優しい味わいのマンデリンです。下記リンクからお買い求め下さい。(^^)/
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